ソニーTC-D5Mカセットデンスケ(その179) 極上美品 機能動作完全 整備調整済み メカ静か
SONYの最後のアナログデンスケです。単1乾電池2本を含んで1.7kgと軽く、本格的な生録に大変重宝しました。自分がこの機種を初めて入手したのは1989年の正月でした。昭和から平成に変わった頃です。自分たちの合奏の録音のために毎週持ち歩くのが苦にならない大きさと重さでした。さらに回転速度が安定しているので、ダビングなどにも重宝した覚えがあります。今回のTC-D5Mは最近入手したもので、全く電源が入らないというものでした。今までの経験からスタビライザー回路の破壊が原因と予測して調べたところタンタルコンデンサーC802,10μF(10V)がショートしてその横のQ802のトランジスタ2SB739が熱破壊していました。両方とも新品に交換したところQ802のコレクタ電圧2.9-3.1Vが出ました。そして麦球が点灯するようになりました。これでモータも正常に回るようになりました。もうひとつの問題はこの症状の時はスピーカーアンプのIC801(CX184)が破壊している場合が多いことです。やはり破壊していました。これは新品在庫がスペインから入手できるので10日ほどかかってCX184を入手して交換し、内蔵スピーカーが鳴るようになりました。動くようになった後に通常の整備をしました。メインベルトは新品の40φx0.95Tに交換しました。巻取りのためのリールアイドラタイアも研磨しました。これで巻取りが強くなり動作が安定しました。シャットオフも機能するようになりました。メカニズムは大変静かです。内蔵スピーカーは前述のようにIC,CX184を新品に交換して鳴るようになりました。モニターボリュームも録音ボリュームもわずかなガリがありましたのでCAIG DeoxIT D5でクリーニングしました。電池室はきれいです。電池蓋のウレタンは交換しました。出品にあたり全機能をチェックしました。外部6V直流電源、電池（単1型2本）のいずれでも問題なく機能します。マイク録音、ライン録音、再生、早送り、巻き戻し、ノイズリダクション、テープセレクター、マイクアッテネーター、リミッターなどすべての機能が完全です。テープスピードも正確に調整しました。録音再生時ともオートシャットオフは完全です。録音再生のレベルもほぼ一致し、左右のレベルも良く揃っています。400Hz信号を0dBで録音した場合ノーマルテープもクロムテープもメタルテープも左右とも0dB～+-1dB付近で再生しました。内臓スピーカーも鳴ります。ヘッドフォン端子もOKです。カウンターも動きます。メータの動きもOKです。メータ照明もOKです。現在は録音ボリューム、モニター（スピーカー）ボリュームにガリはありません。外見的には多少の使用感はありますが大変きれいな状態です。あたりやへこみはありません。アクリル窓もかなりきれいです。後ろの防振ゴムの部分はきれいです。入出力端子はきれいです。ステレオにつないでグレングールドの平均律第1巻のCDの録音と再生をクロムテープを使って行いましたが、大型のカセットデッキと比べても遜色のない良い音で録音再生できました。ホグウッドのバッハのヴァイオリンコンツェルトのCDのスピーカーからの再生音をマイクを使ってノーマルテープに録音しましたが、ノイズのないきれいな音で録音ができました。シリアル番号は#16477です。電池、ACアダプターは付属しません。クロネコ宅急便着払い60サイズでの発送を考えています。今後のメンテナンスも可能な範囲で対応したいと考えています。仕様などの詳細は以下をご覧ください。  
http://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/player/tc-d5m.html
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